INTERVIEW

インタビュー

本邸にも別邸にも良い自宅あるいは投資型民泊でも。「コテージ系平屋」の可能性。VILLAX展示場レポート

「従来の住宅の概念にとらわれず、新しい住まい方をしてほしい」
VILLAXが提唱する新しい"住まい"の形

多拠点居住。あるいは固定の場所にとらわれないアドレスホッピング。可動型住宅。中古物件のリノベーション。時代の移り変わりとともに"新築住宅の価値"が変化している今、新築を建てることにどんな可能性を見出せるかも、これからの住まい方を決める重要な要素だ。
自分たちが憩うリビングも、"民泊"として、他者を招く客室として活用できる今の時代。本邸として別邸として、または投資型民泊としても使える新しい住宅"VILLAX"を徹底解説。

僕らに最適な住まいの解は、まだ出尽くしていない。しかし、特に「家族」ができると、住まい選びにひとまず答えを求められる。今までのような大きな家や間取り、都心に住むことにはこだわらなくて良さそうだが、住まい方について過去よりいくぶん選択肢を知った僕らが、あえて今「建てる」ことを選ぶなら、どんな家をつくるだろうか? 独占すること、一ヶ所に永住すること、オンオフの線引き…そういう概念から出てしまった僕らにとって、心地よく取り回しの良い、価値を生む家とは。

そんな折、本邸としても、いろんな用途の別邸としても良さそうな、新しいコンセプトの「平屋」が千葉にできたと聞き、その内覧会へ行ってみた。

広がりを秘めたミニマムな平屋「boqpod」

千葉県君津市。東京湾に面し、乗り換えなしで都内に行けるし、アクアラインを使えば湾岸エリアへもすぐ。東京近郊より格段に地価も生活コストも手頃だ。その分譲地の一画に、新しい平屋「boqpod(ボックポッド)」のモデルハウスはあった。

ヴィラで暮らすような日常を

この「boqpod」というコンセプトハウスを提供しているのは、日本オーガニックアーキテクチャー株式会社。その最も新しい住宅シリーズとして開発されたのが、ヴィラで暮らすようなリラックスした日常を叶える家『VILLAX(ヴィラックス)』。

boqpod」はそのシリーズ中の一つのモデルだ。もちろん、間取りやディテールはカスタマイズできる。

遠くのリゾートより、アウトドアリビング

boqpod」でまず使いたくなるのが軒の深いウッドデッキからつながる芝生の庭だ。ダイニング・キッチンからそのまま出られるこの外部空間は、明らかにもう一つのリビング。何も遠くの森に出かけなくても、日常的に家族や友達とグランピング感覚で遊べる。

そう、僕らにとって家は財産ではなく「使うもの」であり、ライフスタイル実現の「場」だ。頑張って働いて家を買ったのに、休日は遠くのリゾートに遊びに行くって、よく考えたら変じゃないか? それより日々の暮らしがリゾートにいるように安らげる、寛げるものであってほしい。

平屋の体感

平屋というのも、やはり魅力的だ。土地に広さが必要なので都心では現実味が薄いが、場所に縛られない働き方や暮らし方ができるなら手が届く。

家は大きくなくていいし、部屋もたくさんなくていい。それより自然の中にいるような外との一体感を感じていたい。その点で平屋は地面に近く、外部とシームレスにつながっている感覚が持てる。だから実際の建物の面積よりも、体感できる広さが大きい。出入り自由な感じも強調される。

本物の素材の心地よさ

そして、リアルとバーチャルを常に行き来している僕らだからこそ、木、土、石、光…画面では感じられない本物の自然のバイブレーションの中に身を置くことが、いちばんの贅沢だと知っている。北欧とか、西海岸とか、ブルックリンとかの「様式」ではなく、もっと普遍的な、本物の自然が身近にあるような素材感が豊かさを醸し出す。

本物の素材という点では、この「boqpod」のモデルハウスの内部は、無垢材をふんだんに使い、壁には漆喰をローラーで薄く塗ってある。外壁がモルタルなのも、石を彷彿とさせる。

僕らは買い物に長けているが、安い物が欲しいから探すのではなく、納得できる本物にお金を投じたいから探すのだ。どこかで見たような画一的な間取り、素材、様式から出たい僕らにとって、このようなミニマムかつ本物志向、しかもカスタマイズ可能な平屋というのは、自分で家を建てるなら、なかなかリアリティのある選択肢かもしれない。

内覧会で30代のリアルな声を聞いてみた

君津の「boqpod」のモデルハウスが完成してからたった1ヶ月間で、すでに60組以上が見学に訪れたと聞き、驚く。リアルにこの平屋に興味を持ち、体感するために足を運んでいる人たちがこんなにもいるとは。

この日も朝から、家を検討しているファミリーや夫婦が何組も集まった。会場で出会った30代のご夫婦に話を伺ってみると、

夫:「平屋の方がのびのびと暮らせそうなイメージがあり、実際見てみたかった。入ってみると思ったより明るい。家の中をあまり壁で区切らず、ゆるくつながっているので広々と感じます。軒下が広いデッキも気に入りました」(※間取りはカスタマイズ可能)

妻:「私は平屋にはそんなにこだわりがなかったんですが(笑)夫の影響で好きになってきてます。収納がちょっと少ないかなと思いますが、そこはアレンジできるそうなので。掃除をするにも子どもを見るにもラクそう、という感じがします」

もう一度楽しみたい大人たちのソリューション

一方で、子育てがひと段落したニューシニアの世代(50代)にも平屋は人気だそうだ。景気の良い時代を謳歌し、遊び方と自分らしいスタイルを知り尽くした彼らは、今まで定番とされてきた地味なセカンドライフを送るつもりなどないらしい。家は代々受け継ぐものという考えもない。子どもは子どもの世代で楽しめばいいし、自分たちは自分たちでもう一度楽しむ。車が趣味ならガレージハウス。農的暮らしをしたいならカントリーライフ。

とはいえ今後の介護と老後を見据え、暮らしやすいのはワンフロアで夫婦2人の目が行き届くサイズ。となると、彼らにとってもスタイルのある平屋は一つのソリューションなのだ。

「別邸」としての可能性

ここまでは「本邸」としての話をしてきた。

「VILLAXは、特にミレニアル世代と呼ばれる若い世代の方には、従来の家の概念にとらわれず、新しい使い方をしてほしいという考えで作っています」と話すのは、VILLAX本部の竹内友也さん(日本オーガニックアーキテクチャー株式会社)。

ここからさらに活用目線で「boqpod」の「別邸」の可能性について考えてみよう。

仲間とシェアする別荘として

ひと昔前なら別荘とはステイタスであり、田舎の景色や環境を占有するための物だった。でも今は、もっと気軽な形で別荘に親しんでいい。自分だけのものである必要もなく、何人かで共同購入し、使いたい時に使いたい家族やメンバーが使う。そんなシェア型の別荘の方が一人当たりのコストも抑えられ、楽しみも広がる。地方なら平屋にふさわしい広い土地もリーズナブルな価格で見つけやすい。

そんな別荘があれば、家族や仲間と遊ぶだけでなく、例えばたまには一人エスケープして、ノイズのない所でマインドフルな時間を過ごすこともできる。

二拠点・多拠点居住の箱として

さらには「別荘」という考え方からも自由でいい。別荘というと、日常生活を営む主たる住まいに対して、非日常を過ごす場所という感覚だが、ラップトップとWiFiがあれば場所を選ばず仕事ができる今、どちらも主たる住まいになり得る。

つまり別荘ではなく「別邸」。気に入った地域に複数の拠点を持ち、その時々に応じて好きな場所で暮らしを営む。例えば、冬は南に、夏は北に。「boqpod」という複数の箱の多拠点ネットワークを、仲間とシェアすることだってできるのだ。

企業のサテライトシェアオフィスとして

このような使い方は個人に限らず、企業のスペースとしても適用できる。都心の高層ビルから出て、自然に包まれた土の上の平屋に身を置くことで視野や発想、マインドが変わることは大いにある。

サテライトオフィスを持つなんて、大企業ならいざ知らず、ベンチャーや規模の小さな企業には遠い話と思うかもしれないが、であればそういう企業同士でシェアすればいい。心身の保養を兼ねて環境の良い所で仕事ができるのは、社員の健康にも生産性にもよろしい。

企業規模によらず固定デスクで働くことがどんどん少数派になって行くであろう今後、どこにどのようなワーケーションの場を用意できるかは、企業の魅力にも大いに関わることかもしれない。

クリエイターたちの泊まれるアトリエとして

アーティストやクリエイターといった人々も、多拠点やノマドと相性が良い。常にインプットとアウトプットを繰り返す彼らにとって、居場所を変えることは自分自身をアップデートする心地よい刺激になる。

例えばハッカソン的に集中して何かをつくり上げるための場所として、外界から少し離れた篭れるアトリエがあれば嬉しい。チームで共同生活を営みながら、知や感性、無意識までも共有して未知の何かを生み出す。手頃なサイズのそういう場所は実際ありそうでないので重宝されそうだ。

つまりは投資物件としての価値もある

こうしたさまざまな活用方法が考えられる「boqpod」、空いている期間はシンプルにエアビーで民泊として営業しても良い。つまりは、自分が居住する以外に、お金を生み出すリソースとしても、建てる価値を見出せるということだ。

自らの別邸としつつ、不在期間は多様な人や用途で埋めて収益を得る。「いかにも住宅」という外観や中身じゃない「boqpod」だからこそ、可能性はふつうの家より大きい。

自分らしい平屋を建てよう

このVILLAX「boqpod」は、全国の提携工務店で展開していく。コンセプトハウス(規格品)として一定のデザイン性とコストの読みやすさは担保しながらも、セミオーダーで使い勝手をカスタマイズできる平屋だ。設計には本部のデザイナーが加わって「boqpod」のトーン&マナーを守りつつも、望む住まい方や用途へとフィットさせてくれる。

また、VILLAXでも、今後はモデルルームの空き時間を宿泊施設として活用する仕組みを考えているそうだ。僕らは宿泊することで「boqpod」での暮らしを事前に体験することができるし、レビューは住み心地や商品改善の情報源になる。

僕らが家を建てるなら、欲しいのは家という「物」ではなく、そこで過ごす時間や使い途だ。そして、もはや余地のない画一的な選択肢に、僕らのエモーションは発動しない。オープンソースのテンプレートやプラットフォームみたいに、つくり手も使い手も得になる仕組みの中で、一緒に欲しい家をつくっていける方が良い。

このように、いくつもの意味で「boqpod」は魅力的な平屋と言える。不動産でありながら、なぜだか固着性から解放された、自由でのびやかな広がりの予感があるのだ。

▼ VILLAX「boqpod」公式サイト

https://villax-cottage.jp/

▼ 日本オーガニックアーキテクチャー株式会社

https://organichouse.jp/

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